毎日のように起きるきょうだいげんか。
大人から見ると本当にたわいもない、些細なことと思うような内容が多いかもしれません。
しかし、実はきょうだいげんかは悪いことばかりではありません。子どもたちは、きょうだいげんかの中からたくさんのことを学んでいます。
時には泣きながらケンカをすることもあるでしょう。言葉だけでなく、それでは足りない気持ちを泣くことでぶつけているのです。
しかし、それは我慢や妥協を覚えたり、なんでも思い通りにいくわけではないということを学んだりするよい機会であり、そのような機会をたくさん経験して子どもたちは少しずつ社会性を身に着けていくようになるのです。
もし、ケンカが始まってしまっても、大きなけがにつながるような事態でない限りは、すぐに止めに入るのではなく子どもたちが納得いくまで話をして、解決できるように導いてあげられると良いですね。
子どもたちがお互いの言い分を相手に伝えるのが難しいときは、大人がお互いの気持ちを代弁して伝えてあげるようにしましょう。
ケンカが激しいときには、お互いにお互いの良さを認められるように関わってあげましょう。また、褒める時には一人ではなく、二人がいる場所で二人とも褒めて「二人ともかけがえのない存在」であることを伝えられると良いですね。
だから「おかあさん だいじょうぶ!」
きょうだいげんかは、「信頼できる相手だからこそぶつけられる心の葛藤」なのです。
福島隣保館保育所 保育士