秋は稲や果物、木の実の収穫期であることから、「実りの秋」と言われ、また「食欲の秋」とも言われています。気温が下がってくると、人は体温を維持するためにより多くのエネルギーが必要になります。そのため、冬に向けて体にエネルギーを蓄えようとすることから食欲が増すといわれます。

また、新米が収穫されお米がおいしい季節です。新米は色が白く、やわらかく粘りもあって香りが豊かです。

日本人の主食であるお米は、パンに比べ腹持ちがよく、たんぱく質やミネラルも含まれています。味が淡白なので、どのようなおかずとも相性がよく、栄養バランスの取れた献立を作りやすくなります。

成長期の子どもこそ、ごはんは大事

「ご飯」の主成分である炭水化物は、脳や筋肉のエネルギー源になる大切な栄養素です。エネルギー源である炭水化物の不足は、子どもの健やかな成長を妨げます。子どもは体にエネルギーを蓄える機能も未熟です。だからこそ主食である「ご飯」を毎日しっかり食べることが大切です。

🍙元気が出る
ご飯は「元気」「やる気」を出すエネルギー源です。不足すれば「だるい」「集中力低下」「イライラする」といった弊害があらわれます。

🍚脳の働きを活発にする
ご飯はパンや麺類を食べる時よりも噛む回数が多くなります。よく噛んで食べると脳の血流が増えて、脳の働きが活性化します。顎(あご)の発達にも良いですね。

🍙筋肉をつくる
エネルギー源である炭水化物を摂らないと、たんぱく質をうまく筋肉にすることができません。体を大きくするにもご飯の力が必要です。


◇◇◇ おすすめレシピ ◇◇◇

 

鮭チーズおにぎり
米 2合/秋鮭 1切れ/塩 少々/チーズ 50グラム

1 米を研ぎ、水を2合に合わせて30分~1時間つけ炊飯する。
2 鮭に塩を振って焼き、ほぐしておく。
3 チーズは1センチ角程度に切っておく。
4 炊きあがったご飯に2と3を混ぜ、にぎる。

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海で成長した鮭が産卵のために一斉に生まれた川に戻ってくる秋は、脂がのって一番おいしい時季。鮭に含まれるビタミンDは、カルシウムを骨に定着させる働きがあります。

シチューなど乳製品と組み合わせるとカルシウムを効率よく摂取できます。

福島ふたば保育園 栄養士