Q 保育園に行った時やご近所の人に会った時にモジモジしてしまいあいさつできません。小学生になるのに大丈夫でしょうか。元気にあいさつして欲しいです。
A 「あいさつができない」と「あいさつをしない」では少し意味が違います。
「あいさつができない」は、まだ言葉表現することができない場合です。その際は、焦らずゆっくり待ちましょう。
では、「あいさつをしない」はどうなのでしょうか?
それには、いろいろな理由があります。恥ずかしがり屋さん(性格)、人見知り、少し大きくなると格好をつけたり照れてしまったりということもあるかと思います。
「大きい声であいさつしてね」「何でおはよう言えないの?」と言ってしまうことはありませんか。そんな時、子どもは「今言おうと思っていたのに」「何で怒るの?」と思っているかもしれません。お子さんのペースに合わせて「言ってみようかな?」を待ってください。
そして一番大切なことは、お家でお父さんやお母さんがお手本になることです。
「おはよう」「さようなら」「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」など基本的なあいさつは、他にもたくさんありますね。こんな短い言葉なのに、あいさつは社会生活の基本と言われていて、人間関係を築いていくうえで重要なコミュニケーションの手段となります。
親が率先してあいさつをすることで、自然と元気な明るいあいさつができるのではないでしょうか。
もちろん、お子さんが上手にあいさつできた時は「上手にできてかっこよかったね」「上手にできてうれしいよ」と声をかけてあげてください。あいさつすると喜んでもらえる、褒めてもらえると子どももうれしい気持ちになり、成功体験に繋がっていくと思います。
心にゆとりがないと相手に対してやさしい気持ちであいさつすることができないときもあります。無理やり言わせるのではなく、自然に「おはよう」や「ありがとう」などの言葉が出てくる気持ちのゆとりを持ちたいですね。
飯坂保育所 保育士